対面における表現の「ちから」とふるまい方
対面した瞬間に交わす言葉や表情、ボディーランゲージからは、その人が持ち合わせた独特の「色」というのがあり、それはその人自体を表す表現そのものなんです。
二人の人が同じことを喋っても、受け取り側の感じ方は違います。同じ意味でも、目で見る相手の表情や感じ取れるオーラで伝わり方に差が出ます。
このようなボディーランゲージなどによる表現以外にも、言葉から直接得る表現力やふるまい方もあります。
素敵な笑顔でいても、しゃべらないと相手には伝わらないことだってあります。
しゃべって初めて分かり合えるという言葉の力。
一言添えることで、相手の興味を一気にたぐり寄せることができることだってあるかもしれません。
言葉が持つ影響力と、表情やボディーランゲージが与える影響力を合わせることによって意味の増した表現力が生まれます。
相手の心理を理解して、自分の表現力を使い、影響力を自然に高めることができるようになれば、初対面の会話や新しい出会いだけにとどまらず、恋愛そのものの向上においても激的な結果が期待できます。
出会い向上において、知っておかなければいけないポイントは、間違った表現やふるまい方、ちょっとした表現のエラーで結果が二極化していくことです。
まずは表現の違いが及ぼす影響として「表現とふるまい方のエラー」について、間違った部分に対しての改善点もふまえて以下解説をしていきます。
表現とふるまい方のエラー
性格的に表現力の薄い人、深い人、濃い人、いろんなタイプの人がいますが、それとはまた別に、本人は気が付いていないけど相手にダメージを与えてしまう表現のエラーというのがあります。
海外でよく目にする日本人の表現のエラーをいくつか例に挙げてみます。
エラーパターン1
レストランでオーダーをするときに、ウエイトレスさんがやってきたときのシチュエーションです。
相手は笑顔でまず挨拶をしてきました。それに対して挨拶は無視。メニューに指さして「これ、これ。」みたいな感じでいきなりオーダーする人。更に「この子かわいいね。」とか言ったり。
これはウエイトレスさんから好感を得ることは一切できません。相手がどう感じるかはそれぞれ違いますが、プラスの印象はまずないです。
改善点
このシチュエーションを改善させるには、ウエイトレスさんが自分のテーブルに来て挨拶をしてきた瞬間に、目を見ながら爽やかなえしゃくをまずするんです。
次に注文を聞いてきたときに2、3秒あけてメニューの質問をします。何でもいいので少しコミュニケーションを取ります。
それから注文をして、質問に答えてくれたことに再び目を見ながら「ありがとう。」と伝えます。
特に挨拶しかしていないんですが、これだけでウエイトレスさんは次回からあなたのテーブルに伺いやすく感じるんです。プラスの印象を得ることができるんです。
このように対面時の一瞬のふるまい方の違いで、まるっきり異なった結果が生まれます。
エラーパターン2
例えば海外のお店で買い物をするときのシチュエーションです。
店員の女の子がお会計が終わった後に現地の言葉で「ありがとう。」と言ったとします。
これを無視してそそ〜っと商品だけ持ってお店を出て行く日本人の人結構いるんですけど、向こうからすると印象があまりよくないんです。
日本はサービス大国でお客様は神様みたいな風潮が未だにあって、お客さんが去ったあとに店員さんが礼をして「ありがとうございました。」みたいな流れが結構普通ですよね。
ですのでお客さん側は結構ぶっきらぼうに出て行く人も多く、またそれが日本では普通で、特に感情的な何かが生まれることなんてありません。
海外の多くの国ではお客さんと店員さんは対等なので、お客さんの方がぶっきらぼうだったり威圧感があると非常に印象が悪く思われることってよくあるんです。
店員さんを口説くわけじゃないんだらから関係ないでしょ、と思っているかもしれませんが、実はこういったことは結構外国人女性と一緒に買い物をする機会があった場合なんかに、あなたのふるまいをよく見ているんですね。
女性はあなたの人柄というのをこういった小さなことからも、くみ取っていることが多いです。
改善点
黙って表情一つ変えずにその場を離れるのはネガティブな空気を作り出してしまいますので、店員さんが会釈をしたら目を見てあなたも会釈をして返すというのが自然な流れで悪い印象を与えることはありません。
実際、店員さんに「ありがとうと。」と言われる前に自分から言うほうがスマートです。
エラーパターン3
見知らぬ人とすれ違った時や、何かの列を待っている時などのシチュエーションです。
相手と目があった時に、目をそらしてしまう。
日本人は確かに文化的に目が合うとそらさないと勘違いされたり、「ジロジロ見ている」とか思われたり、印象があまりよろしくないことのほうが多いです。
そういったことから、関りを避けるというような習慣があって、気が付いていなふりをしたりする人がいます。
または単にシャイな人で初めから関わらないようにするという感じの人もいます。
海外ではすれ違うときにもし目が合ったら笑顔を見せたり、「Hi.」とか一言何か言ったりするのが普通です。
改善点
目をそらして特に何か思われるかというと、そういうわけではないですが、会話の発展の可能性をシャットダウンしていることになります。
海外では見知らぬ人と会釈から会話が始まることはよくあるんです。
このちょっとした発展や、たわいもないカジュアルな会話はあなたのコミュニケーションスキルを向上させるための非常に有効的な機会でもあるんです。
知らない人なんでどうでもいいことに感じるかもしれませんが、こういった小さいことに「気づき」というのがあるのかないのかで、出会いの場面でも大きな違いが出てきます。
目があえば知らない顔をするのではなく、まずは笑顔でうなずいたり、何らかの形であなたの人柄が伺えるヒントを相手に送りましょう。
外国人女性から好感を得るために必要な表現力とふるまい方
対面した瞬間から会話の流れまでに、主に重要な四段階のポイントがあります。
対面する前のあなたの見た目とオーラ、それから対面した瞬間の表情と人柄、話し始めのキャッチ、話している時の表現の豊かさです。
この四段階を以下詳しく解説していきます。
対面する前の見た目とオーラ
存在感のある感じを常に持っておく。
といっても嫌みのある感じの存在感ではなく、女性から見て近づきやすい爽やかな印象のある見た目だけど、まわりと差別化のできている唯一のオーラがある(服のセンスやボディーラインなどの見た目も含む)という感じ。
対面した瞬間の表情と人柄
ここは結構重要なポイントです。
相手を引き付ける顔の表情と、目を見て会釈をすることができるかが重要。
姿勢は柔軟性があり砕けていてリラックスした雰囲気で相手が近づきやすい。
決してしれ~っとした感じや、ぶっきらぼうな雰囲気を出さない。
また姿勢も固体のように固まらない。関りを避けているようなシャイな感じも非常にマイナス。無視などはもってのほか。
話し始めのキャッチ
3秒ルールです。対面したら3秒以内に話を自分から切り出す。
遅れが生じるとあなたの印象に影響が出ます。
フックポイントと呼ばれる相手があなたのお話に食いつくために必要なスキルも普段から磨いておく。
相手の感情を刺激するキャッチーさが必要。
話している時の表現の豊かさ
会話による表現の豊かさは非常に重要です。
周りのいろんなことに気が付いて、それを言葉に変換して、さらに掘り進めていけると、沈黙も避けることができ常にネタ切れは起こらないです。
自分の知っている範囲外で詳細に触れることができない内容でも、バリエーション豊富な回答が準備できていると印象は高まります。
細かい気づきというのが表現力を深めます。
いろんな冗談を開発したり、あなたと一緒にいる時間がエンターテイメントであれば、大きな好感を与えることができ、相手からすると「また会いたいな。」と自然に思うかもしれません。
YESかNOしか言えないようなモノトーンな男性からは女性は自然に離れていってしまいます。
常に沈黙キラーになりましょう。
表現力の薄さがもたらす出会いへの影響
外国人女性から聞く日本人男性のよくある初対面の印象。
- 真面目
- フォーマル
- あまり話をしない
- シャイ
- 奥ゆかしい
こういった印象を持つ人が多いです。
あまり話をしないと、相手からすると本質が見えないからよくわからないといった感じで、印象もかなり薄いです。
日本人同士の会話は非常に文化的で、初対面となるとお互いの間に壁がありますよね。
初めからさらけ出す人や何でも質問する人はあまりいません。初めは簡単な質問をしたり、遠くから探りをかけたり、距離を保ちます。
徐々に一枚一枚皮をはいでいって、本当に仲良くなってお互いが認識しあって初めて、いろんなことを理解するというような感じがありませんか?
こういった奥ゆかしい会話の切り出し方って海外では理解されないんです。真っ先にシャイだと思われるんです。
外国人女性が日本人男性と会話をするときによく感じるのが、「沈黙」です。質問したり回答したりするときも真面目で単発な表現が多く、会話が続かないことがよくあります。
こういったことから、表現力が乏しいと思われないまでも、会話が弾まないから面白くないといった結末になってしまうんです。
でも本当はというと、日本人は表現力がないからというのが理由なのではなく、主な原因は、人と対面した時が非常に文化的で「形」に囚われて本来の自分が隠れている状態だからなんです。
要するに「人と会うときはこう」という形式が根源にあることで色んなマインドブロックがかかっているんです。
よって結果的に表現力が乏しいという感じ方をされてしまうということなんです。
海外では初対面で人に会うと、何でもかんでも (嘘か本当かはさておき) 喋るんですね。
家族のことから友達や私生活のことまで何でも喋って理解し合うというのが普通なんです。
ですから瞬時に人柄が把握しやすいというメリットがあるんです。
そんな環境で育った女性たちが日本人男性に対面すると、オープンでないとか、もの静かでシャイという印象を持つのは当たり前です。
このシャイで、もの静かで、表現力が薄いというのがいいのか悪いのかで言うと、大体のケースは「オープンでない」と思われることが多く、そこから会話の発展が難しいです。
結果、文化にとらわれて表現力が薄いと、国際的な出会いではデメリットでしかないということになります。
例外として、たまにシャイな日本人男性が好きという外国人女性もいますが、非常にまれです。
表現力を高める方法
まずマインドブロックを外すことです。
女性との会話で重要なのは、自分自身をより率直に相手に表現できているか、いかにベストな自分でいるかということです。
一番重要になってくるこの「ベストな自分を保つ」ということにおいては、マインドブロックを外さない限り、知らずにいつも自分以外の自分を演じていることになり、どんなにトークのスキルや他言語を磨いても一貫性がないので、女性が魅力を感じ取ることができないんです。
「かたち」や「見栄え」、こういったのを100%振り切って、本当の自分自身を奥底から殻のない状態でさらけ出すことが必要です。
そうすると、本当の「自分の気持ち」だけが分かるようになるはずです。その気持ちに沿って表現するだけで、今までに気が付かなかった自分に気がつくことがあります。
今までに気が付かなかったことに気がついたときには、偽りのないナチュラルな表現ができるようになり、アプローチや会話に大きな進化がみられるはずです。
また、自分には見えている相手の表現が、ほかの人は気が付かないといったような「気付き」と「察知能力」も自然に高まってきます。